キネマ野郎の部屋・映画批評

①百田尚樹のベストセラーの映画化。「三丁目の夕日」の山崎貴が監督。②司法試験に落ち続けている青年とその姉フリーライターは、実の祖父だと思っていた祖父とは血のつながりがなく、本当の祖父は太平洋戦争の特攻で戦死した人と知り、調査を始める。③そして、彼が熟練した零戦パイロットで、生きることに執着した人物なのに、何故特攻を志願したのか。④元戦友たちを訪ね歩いて話を聞くうち彼の実像が明らかになっていく。⑤最後に、戦後６０年余封印してきた事実が義理の祖父から語られる。戦時中の実の祖父に人気の岡田準一、その妻に井上真央、脇役に夏八木勲、山本学、橋爪功、田中泯、平幹二郎ら。戦後６０年を経て、生と死の意味が問われる。　評価④